
“ve quanto ho......”(ヴェ・クヮント・オ)、それは、可能性に挑む表現者が自己に問いかける静かなつぶやき。「ここに私はどれだけのものを有するだろうか」という意のイタリア語を施設名に、理想と可能性とを追求する空間としての方針を掲げています。演奏家がこれまでにない自分らしさを素の姿で表現できる場であるべく、上質な環境づくりを目指しています。
表現者にとって芸術とは理想の結晶であり、個性そのものが表現の本質ではないはずです。脇目もふれず真っ直ぐに追求された理想の下に映る影のような存在が個性であり、時にその影のほうが実体よりもずっと存在感の強いものであることもありますが、個性とは意図的に創り上げられた人工物でもなく、誇張して演出されたまやかしでもなく、ただ、本当の自分でありたいと願う芸術家にとって、結果として、自分らしさという自然な表現に辿り着くのではないでしょうか。真の表現が素直に表出され得る音楽ホールであること、それが当館の焦点です。
そのような深い願いと共に、当館の施設名には、桐朋学園において通称「別館ホール」と呼び親しまれてきたかつての思い出を語呂に刷り込んでおり、“ve quanto ho......”とは、単語の区切りを変えると「ベッカン・トーホー(別館・桐朋)」と読める仕掛けが隠されています。運営組織は桐朋OBを中心に構成されておりますが、現在、学校法人桐朋学園が関わってはおらず、どなたにもお申込いただける開かれた施設となっております。




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